＿＿special 2 years (ページ49)

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(you side)

横「行くで」

横山くんの声と同時に、

歩き始める。

〝パシャ…パシャ〟

ありえないくらいのフラッシュと、

聞いたことのないくらいのシャッター音。

そしてたくさんのカメラと報道陣。

1列に並ぶと、

ほとんどのカメラが私を捉えた。

司会者の方が順番に、質問をしていく。

司「新メンバーの佐野太陽さん。ぜひ、挨拶を。」

何度も練習した自己紹介。

『この度、関ジャニ∞の新メンバー、そしてジャニーズとしてデビューすることになりました、』

『佐野太陽です。』

マイクを持って、順にカメラを見つめる。

司「ジャニーズ異例の突然のグループ加入ですが、ご自身はどう思われですか？」

『正直、世間の皆様、ファンの皆様には良く思われないと思います。』

『でも…。絶対に認められるように頑張るので！』

私の発言にメンバーがクスクスと笑う。

『これから、よろしくお願いします！！』

満面の笑みでそう言ってお辞儀をする。

私の長いお辞儀に、

たくさんの気持ちを込める。

司「メンバーの皆さんに質問です。」

司「新メンバーの佐野さんについてどう思われですか？」

一番端の横山くんがマイクを握る。

横「彼は努力家です。1番年下でありながらしっかりします。僕よりずっと(笑)」

横山くんの言葉に会場に笑いが起きる。

渋「えー、アイドルです。アイドルになる為に産まれてきたんちゃうかな」

村「度胸があります。めっちゃ！！」

丸「不思議ちゃんです。笑顔にめっちゃ癒される」

そして、私の隣の章ちゃん。

安「彼は、関ジャニ∞にとって宝物になります。」

え…？？

安「とんでもない逸材をくれたジャニーさんに感謝してます。」

章ちゃん…

章ちゃんはマイクを離すと、私を見て微笑んだ。

錦「僕はまだ認めてません。」

錦戸さんの言葉に、報道陣がザワつく。

錦「まあでも、入れたってもええかな…」

照れたように笑う錦戸さんと目が合って、

2人で笑った。

大「人を惹きつける力があると思います。」

大「だから…俺らは認めたんやと思います。」

嬉しくて泣きそうだった。

もう泣かないって決めたのに。

私、本当に頑張ってよかった…。