＿＿special 2 years (ページ43)

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43.(大倉 side) ページ43

(大倉 side)

次の日、昨日のことがあって

ちょっと憂鬱になりながら楽屋に入る。

『え』

早く来すぎたのか、中におるのは

佐野くんだけ。

俺が入ってきたのに気付かず、

ソファに座って眠っている。

何となく、隣に座る。

茶色い髪に白い肌。

近くで見たらツルツルやし、

睫毛は長いし…

『女の子みたい…』

カッコイイって言うより可愛いしなぁ～。

って俺！

変態みたいやんか。

距離を置いて座り直そうとすると、

佐野の体が揺れて俺の膝に倒れ込んできた。

『お、おい！！！』

体を揺らしても起きへん。

相当眠りが深いんか、

疲れてんのか。

だんだん俺も眠なってきて、

ウトウトと瞼が下がってきた。

安「大倉！！大倉！！！！」

ん…？ヤス？？

重い瞼を擦って目を開けると、

ヤスが俺の肩を揺らしてた。

『あ、おはよ…』

安「おはよう、いつの間に仲良くなったん？」

朝からなんのこと？

頭にいっぱいハテナマークが浮かぶ中、

下を向けば、まだ佐野くんが眠ってた。

『いやちゃうねん。勝手にもたれてきてさ』

安「そっか～、太陽のこと起こしといてな」

ヤスはそれだけ言うと、

安「トイレトイレ～～」

呑気に楽屋から出ていった。