＿＿special 2 years (ページ31)

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(you side)

〝ドクン…ドクン…〟

静寂が流れる部屋。

外から聞こえる騒がしい声。

私の心臓の音が、嫌なほど聞こえる。

それは全てこの状況のせい。

隣に座るすばるくんと、

目の前で、私を冷たい目で見る、

村上さんと横山さん。

変に緊張していて、喉もカラカラ。

横「すばる。どうゆうこと？」

沈黙を破ったのは横山さん。

それに続くように、村上さんも口を開く。

村「何でこいつおんねん」

渋「お前らにも認めてもらおうと思って」

2人の声に何にも動じず淡々と話すすばるくんを

ちらりと盗み見る。

横「は？すばるは認めたってこと？」

渋「そうやで。ヤスも」

ピリピリした空気。

村「なんで？絶対無理って言ってたやん！！」

渋「俺が間違ってたわ」

村「意味がわからん」

村上さんの刺さるような視線。

逸らせないでいると、

目の前に座る横山さんが

横「すばるが認めるなら俺も認めるわ」

村「ヨコ！！」

横「だって、それほどってことやろ」

まさかの言葉に驚く私。

それは村上さんもで。

村「こんなん…おかしいって…」

渋「お前らも、こいつの歌聴いたら分かるわ。」

すばるくんは、そう言いながら

携帯を取り出して2人に見せた。

そこに映るのは昨日の歌っている私の動画。

『いつの間に…』

恥ずかしくなって目をそらすと、

すばるくんに笑われた。