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(渋谷 side)
ヤスは俺に見向きもせず、ただそいつの事を
楽しそうに見てる。
呆れて帰ろうとしたその時。
佐 「きらり輝き〜脚光浴びて〜♪ 」
スっと耳に澄んだ歌声が入ってきた。
どう考えても歌声の正体は、あいつ。
安「めっちゃええ声やろ。」
ヤスが笑いながらそう言う。
俺は何も答えず、そのまま歌を聴き続けた。
大サビになると、
笑いながら、足でリズムをとって伸び伸びと歌うその歌声に
俺は気づけば、こいつとハモリたい。
そう思っていた。
こいつの声は、天性の歌声や。
安「俺も、ビックリしてん。」
『え？』
安「昨日、初めて聴いてさ。」
安「認めるしかないと思った。」
俺を真っ直ぐ見て、そう言い切ったヤスは
何処となく、今歌ってるアイツに似てて。
『完敗やわ』
ゆ「あれ、安田さんと渋谷さん？」
あいつのマネージャーにバレて、
足を踏み出す。
佐「章ちゃん！！と…渋谷さん…」
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作者名：らて | 作成日時：2018年4月4日 20時
