＿＿special 2 years (ページ26)

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(you side)

次の日から、また一段とやる気の出た私は、

いつも以上に張り切ってレッスンに取り組んだ。

先「うん、すごく上手くなった。」

ボイトレの先生が、拍手をしてくれた。

『本当ですか！？』

確かに、自分でも自覚があるくらい

前よりもスムーズに声が出せるし声量も上がった。

他のメンバーの皆さんにも認めてもらわなきゃ…。

デビューまであと残り数週間しかない。

『もう1回お願いします』

私の声に、またメロディーが流れ始める。

歌うのが楽しくって、つい足でリズムをとってしまう。

『きらり輝き脚光浴びて～♪ 』

あぁ、楽しい。

伸び伸びと、私の声が響いている。

サビまで来ると、私は笑顔で歌っていた。

先「あとは人前で歌える度胸だけ。」

先「本当によく頑張ったと思う。こんなに努力家な生徒は初めてだったよ」

先生は、すごく厳しくて、初めは本当に心が折れそうだった。

ここまで頑張れたのは、私のことを応援してくて

励ましてくれたゆきさんや、先生達だよ。

『ありがとうございます。』

ゆ「あれ、安田さんと渋谷さん？」

帰る準備をし始めた私の隣で、

ゆきさんが不思議そうに声を出した。

ゆきさんの視線をたどると

『章ちゃん！！と…渋谷さん…』

私に笑顔で手を振る章ちゃんと、

黙って私を見つめる渋谷さんがいた。