＿＿special 2 years (ページ21)

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ダンスも、歌も、ギターも、

ゆきさんや、先生に褒められ程に上達した。

『はぁ…』

夜のダンススタジオで、1人寝転がる。

ボーッとしてると考えるのは太陽の事。

太陽の夢…絶対叶えるから。

太陽が戻ってこられるように。

『よし』

手を付いて立ち上がると、

私はギターを持った。

これが一番追いつけない問題だと思う。

歌いながら弾くと混乱して。

『ねぇ君が泣いてないか泣いてないか心配だ』

気がつくと歌っているのはいつもこの曲。

『昨日～通り沿いの～』

楽譜を見ながら弾いてもわからないから

手の位置を覚えた。

移動の合間に、頭に叩き込んで。

『あ～間違えた。』

難しいな。

もう一度最初から。

そう思って手をかけた時

「アホ。全然ちゃうわ」

聞いたことのある声が聞こえた。

振り返ると、黒いマスクをした安田さん。

『あ、こんちには』

立ち上がって頭を下げる。

安「何してん」

『練習です』

安田さんに話し掛けられることに驚きながらも返事をする。

なんでここにおるんやろ。