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1.(you side) ページ1
(you side)
大きなオフィスビル。
たくさんの働く人の声。
パソコンのキーボードを打つ音。
私の手元の珈琲の香り。
窓の外を見ると、綺麗な青空が広がっている。
私は、静かにため息をつくと珈琲を飲み干した。
「What happened?」
振り返ると、親友のキャリーが「どうしたの？」
と、笑いながら私に声を掛けた。
『はは…OK…』
心の中で、自分に大丈夫と言い聞かせるように呟いた。
キャリーは私の肩をポンと叩くと、また自分のデスクに戻っていく。
アメリカに住んで、7年。
そりゃ初めは不安だったけど、親友もできたし、彼氏もそこそこできた。
何より私はこの生活が好きで、仕事が好きだ。
『どうしようかな…』
ため息の原因である、アイツからのメールを見ながら、私はまたパソコンと向き合った。
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作者名：らて | 作成日時：2018年4月4日 20時
