・ ページ48
・
藤原side
突然目の前に現れた謙杜。
なんで…？いつから見てたん…？
聞きたいことは山ほどあるけど
謙杜はブチ切れてて
高校生に向けてモップを振り回してた。
謙「何でこんなこと…！！」
生1「長尾くんの為だよ？長尾くんと流星くんと大吾くんからこいつを離したかっただけだよ。」
生2「俺らの大好きな長尾くんたちと一緒に活動してるこいつが邪魔でムカつくから。」
大「それほんまか？」
謙「大吾くん！流星くんも…！！」
振り返ったら
倉庫の入口の方から大吾と流星が入ってきてた。
なんで…ここが分かったん…？
大「ほんまかって聞いてんだよっ！！！」
丈「大吾…！あかん！！」
大吾は高校生の胸ぐらを掴んだ。
流「丈くんは黙っといて！！」
流星に大声で制止されて何も言われへんくなる。
あんなに酷いこと言ったのに…。
なんでそんなに怒ってくれるん…？
大「お前らなんかファン名乗る資格ないで。好きとか言われたくないねんけど」
流「もう二度と丈くんと関わらんとって！！」
謙「俺らはお前らのこと大っ嫌いやから！！！」
せっかく好きやって言ってくれてる人たちやのに
殴りかかりそうになる勢いで3人が怒鳴った。
生1「もう…行こうぜ」
男子高校生たちは勢いに圧倒されたのか
全部を置いて出て行ってしまった。
丈「みんな…何で…？」
流「丈くんこそ！何で言ってくれへんかったん！？もっと早く気付けたら…」
丈「っ…」
流星は涙目で俺の左手首をそっと触った。
バレてたんや…
大「暑いのに長袖やったし、貧血っぽいし、よう見たらテープ貼ってたから…」
流「ごめん、俺のせいやんな…」
丈「それは違う！俺が勝手に当たっちゃっただけで…」
流「でも丈くんの気持ち気付けんかった」
丈「俺が言いたくなかっただけやから…」
謙「俺らのこと、守ろうとしてくれたんやろ？」
丈「…嫌われるの、俺だけでいいって思ってて」
本音をポロッと零したら
突如両頬を流星の手で挟まれた。
流「アホなん！？勝手に悲劇のヒロインごっこせんでくれる？俺らそれで守られても嬉しくないんやけど」
丈「ごめん…」
毒舌を言ったかと思えば
今度は突然抱きついてきた流星。
流「丈くんが傍に居る方が何百倍も嬉しい」
流星の言葉がまるで消毒のように胸の傷に沁みた。
でも辛くはなかった。
幸せな痛みやった。
＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿
はるきさん、リクエストありがとうございました！
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 176人がお気に入り
お気に入り作者に追加
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
きき(プロフ) - 棗さん» リクエストありがとうございます！承知しました！移行先で順番に書かせて頂きますね！ (2月12日 11時) (
レス) id: 8199ce4c47 (このIDを非表示/違反報告)
棗(プロフ) - リクエスト失礼します！丈くんが怪我を隠して熱を出しちゃうお話がみたいです。看病はきょへでお願いします！ (2月11日 7時) (レス) id: 79920699cd (このIDを非表示/違反報告)
きき(プロフ) - シオリさん» リクエストありがとうございます！承知しました！移行先で順番に書かせて頂きますね！ (2月10日 22時) (レス) id: 8199ce4c47 (このIDを非表示/違反報告)
きき(プロフ) - はるきさん» コメントとリクエストありがとうございます！承知しました！移行先で順番に書かせて頂きますね！ (2月10日 22時) (レス) id: 8199ce4c47 (このIDを非表示/違反報告)
はるき - ききさん» 書いてくれてありがとうございます。良かったです。助ける役の3人がとてもかっこ良くて丈くんを助けるシーンは見ててキュンキュンしました。もう2章も終わりですね。お疲れ様でした。3章も頑張ってください。 (2月10日 11時) (レス) id: 801ad08d69 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：きき | 作成日時：2024年1月17日 21時
