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長尾side
「丈くん調子悪そうやから見といて」と
大吾くんにこっそり伝えられてから撮影中は
隣に座る丈くんのことをずっと意識して見てた。
やけど顔色が少し悪いこと以外は
特に何事もなく無事に撮影が終わった。
丈「…お疲れ様でした」
普段はスタッフさんと
色々お話に花を咲かせて帰るのに
今日はさっさと準備して帰ろうとする丈くん。
謙「あ！俺も！お疲れ様でした…！！」
慌てて丈くんの後を追うようにして事務所を出た。
「丈くん！」って声を掛けようとしたのに
その小さな背中を見てたら声が出えへんかった。
…何があったんよ。
絶対調子が悪いだけちゃう気がする。
もう同じグループになって5年になる。
流石にこんなに長く一緒にいたら
何かあったことくらいすぐに分かるよ…。
丈くんが歩いて向かう先は家とは反対方向。
何となくやけど
今の丈くんを放っておいたらあかん気がして
後をつけた。
丈くんが立ち止まったのは
人気のない真っ暗な倉庫。
こんな所に何の用事やろ…？
丈くんに直接声を掛けようとしたその時。
生1「よっ！今日も来れて偉いねぇ〜」
生2「俺らと一緒に今日も楽しもうねー」
見覚えのない制服を着た
男子高校生たち4人が丈くんの前に現れた。
高校生と丈くんってどんな関係やろ…？
不思議に思って物陰に隠れて様子を見てたら
突如高校生たちが丈くんに何かを投げつけた。
その場に蹲った丈くん。
これやばいやつやない…？
反射的にスマホを開いて
状況がすぐ分かりそうな大吾くんに連絡を入れた。
「今行く」とだけ返ってきたメッセージに
少しだけ安心して
目の前で繰り広げられてる状況を見守った。
高校生たちが次に手にしたのはモップやった。
丈くんを2人がかりで固定すると
顔に無理矢理押し付けてるのが見えた。
謙「何やってるんだ…！！」
居ても立ってもいられへんくなって
気付いたら飛び出してた。
生3「うわまじ！？長尾くんじゃん！」
生4「え、本物だ！」
目の前にいる丈くんを傷付けとるくせに
どこか嬉しそうな高校生たち。
急に腹の底からフツフツと沸いてきた何か。
もう止められへんかった。
謙「ふざけんなっ！！！！」
高校生の持ってたモップを奪い取って
無我夢中で振り回した。
誰にも丈くんに触れさせへんように。
丈くんをこれ以上傷付けさせへんように。
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きき(プロフ) - 棗さん» リクエストありがとうございます！承知しました！移行先で順番に書かせて頂きますね！ (2月12日 11時) (
レス) id: 8199ce4c47 (このIDを非表示/違反報告)
棗(プロフ) - リクエスト失礼します！丈くんが怪我を隠して熱を出しちゃうお話がみたいです。看病はきょへでお願いします！ (2月11日 7時) (レス) id: 79920699cd (このIDを非表示/違反報告)
きき(プロフ) - シオリさん» リクエストありがとうございます！承知しました！移行先で順番に書かせて頂きますね！ (2月10日 22時) (レス) id: 8199ce4c47 (このIDを非表示/違反報告)
きき(プロフ) - はるきさん» コメントとリクエストありがとうございます！承知しました！移行先で順番に書かせて頂きますね！ (2月10日 22時) (レス) id: 8199ce4c47 (このIDを非表示/違反報告)
はるき - ききさん» 書いてくれてありがとうございます。良かったです。助ける役の3人がとてもかっこ良くて丈くんを助けるシーンは見ててキュンキュンしました。もう2章も終わりですね。お疲れ様でした。3章も頑張ってください。 (2月10日 11時) (レス) id: 801ad08d69 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：きき | 作成日時：2024年1月17日 21時
