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藤原side
今日の撮影の雰囲気は最悪だった。
最悪にしたのは
紛れもなく俺やけど。
朝一番に俺の異変に気付いた流星が
声をかけてくれたのに
なんか腹が立って強く当たってしまった。
勝手にモヤモヤして勝手に怒っただけで
流星は何も悪くない。
それは分かってるのに
素直に「ごめん」の一言も言えず
他のメンバーとも気まずくて
距離が空いてしまった。
丈「最低やな…」
家路に着く前にいつもの倉庫に入って
今日のあったことを振り返り、
自分の小ささに絶望した。
生3「お〜もう来てたの。偉いねぇ」
生2「俺らと遊ぶの楽しいもんね〜」
生4「今日は格別に面白い物持ってきたよ」
もう見慣れてしまった奴ら。
でもこの毎日続く嫌がらせには慣れへんかった。
丈「…ッ!!」
今日もまた水を浴びせられる。
昨日よりも遥かに威力の強い水鉄砲と
相変わらず汚いモップで頭から顔までを
何度も擦られる。
丈「ﾊｧ…うﾞっ！ｹﾎｯｺﾞﾎｯ…ﾊｧﾊｧ…」
息が苦しくなって無意識に酸素を吸ったら
一緒に入ってくる水に噎せる。
終われ…終われ…終われ…早く終われ…！！！
苦しいなんて自覚したら辛くなるだけだから
必死に終わることだけを祈って耐えた。
生1「あれ〜？もう終わり？笑」
生2「仕方ねぇな。また明日も来いよ」
遠くにそんな声を聞きながら
真っ暗な世界に落っこちた。
次に目を開けた時には
周りに誰も居なくて
ビショ濡れの自分だけが取り残されてた。
どうやら意識を失ってたらしい。
重たい身体を引きずって家に帰った。
こんなビショ濡れでタクシーに乗れるはずもなく
冷え込む寒さの中歩いて家に辿り着いた。
大切なメンバーを避けて当たって傷付けて
夜にはこんな目に遭って…
俺って何のためにやってるんやろ…。
俺が居ない方が
みんな傷付かずに済むんかな…
俺なんて…
消えてしまった方がみんなの為になるんちゃう？
ぐるぐるぐるぐる
悪い方悪い方に考えが回っていった。
気付いたら自分の右手にはカミソリがあった。
そっか…これでいいんや…
悲しい気持ちも
腹立たしい気持ちも
よう分からんモヤモヤした気持ちも
全部全部カミソリを握る手に力を込めて
自分の左手首に当てた。
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きき(プロフ) - 棗さん» リクエストありがとうございます！承知しました！移行先で順番に書かせて頂きますね！ (2月12日 11時) (
レス) id: 8199ce4c47 (このIDを非表示/違反報告)
棗(プロフ) - リクエスト失礼します！丈くんが怪我を隠して熱を出しちゃうお話がみたいです。看病はきょへでお願いします！ (2月11日 7時) (レス) id: 79920699cd (このIDを非表示/違反報告)
きき(プロフ) - シオリさん» リクエストありがとうございます！承知しました！移行先で順番に書かせて頂きますね！ (2月10日 22時) (レス) id: 8199ce4c47 (このIDを非表示/違反報告)
きき(プロフ) - はるきさん» コメントとリクエストありがとうございます！承知しました！移行先で順番に書かせて頂きますね！ (2月10日 22時) (レス) id: 8199ce4c47 (このIDを非表示/違反報告)
はるき - ききさん» 書いてくれてありがとうございます。良かったです。助ける役の3人がとてもかっこ良くて丈くんを助けるシーンは見ててキュンキュンしました。もう2章も終わりですね。お疲れ様でした。3章も頑張ってください。 (2月10日 11時) (レス) id: 801ad08d69 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：きき | 作成日時：2024年1月17日 21時
