スーパーマン (ページ9)

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緊張したステージは予想していた以上に盛り上がって、私達は今までで1番大きな花を咲かせる事が出来た。

そして私達BlossomはSUNのみんなのおかげで新人賞を頂いた。

受賞の挨拶はユリオンニ。
いつもは強気で、男口調で、落ち込んでいるメンバーを励ましてくれたり、時には黙って抱きしめてくれる頼り甲斐のあるオンニが泣いた。

私達は自然に輪になって肩や腰を抱いて喜びを分かち合った。

今まで辛かったことも多かったけど、努力がカタチとなり、すべてが今日に繋がっていたんだ。

私も溢れる涙を我慢するのに必死だった。

ふと会場に目をやると防弾少年団先輩が座っているのが見えた。

あれ？
端っこの2人、なんか変。

よく見ると、両手をパタパタしてこっちを見てる。

ジミンとテヒョンだ。

周りは私達に拍手を送ってくれているのに、

2人だけ動きが違うんだもん

すぐ見つけられた。

私達にしかわからないサインのようなそんな感じ。

それが祝福してくれているからだと思ったら

笑った瞬間、溢れていた涙がこぼれた。

――――

TH「あ！Aちゃん気が付いたかな！？」

JM「こっち見て笑ってる」

JK「あれ？ヒョン達のこと見て笑ってません？」

JM「テヒョンじゃないよっ、俺のことだよっ」

TH「まぁそーいうことにしといてあげよう！ジミナはA派だもんなっ」

JM「ち、違うし！！」

TH「この前と反応が違う！笑」

――――

生で見る彼らのパフォーマンスは圧巻だった。

この大きすぎる会場が彼らにはぴったりで、
まるで彼らを初めて知った時のように瞬きさえ忘れ、歓声の地響きで鳥肌が止まなかった。

その中で、私の目が一度捕らえたら離すことが出来ない人……ジミン先輩。

さっき、ふにゃって笑いかけてくれた人が

今は目線ひとつひとつが色っぽくて

踊り慣れたダンスをより上手に踊ってる。

あの日…

「Aはジミンっぽい！」

オンニ達があんなこと言うから…

目で追っちゃう。

尊敬出来る先輩だから目で追っちゃう。

憧れてるから目で追っちゃう。

どれがほんとの気持ちかわからない。

けど、きっと全部ほんとの気持ちだ。

彼らは人気賞を受け取って
今年の授賞式も幕を閉じた。