ただ愛してしまった。-Part.2-【名前変換】 (ページ35)

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□Story.85 ページ35

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侑李「何かｺﾞﾒﾝ…………」

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あ「何で侑李が謝るの。」

侑李「何でだろうね。」

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お店を出て、やって来たのは侑李の家。

口をつけずにいるｼﾞｭｰｽが汗をかき始めて、

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もちろん、テスト勉強どころじゃなかった。

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あ「玲衣さんって、すごい綺麗な人だよね。」

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少しだらしないところもあるお兄ちゃんには

あれくらいしっかりしている女の人がお似合い。

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私なんかよりもずっとずっと隣にいるのが

ふさわしい人。

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そもそもとして、隣にいる資格があの人にはあるんだ。

だって、私みたいに妹じゃないから……

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神様が隣にいることを許してくれている。

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強い味方があの人にはいるんだ。

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侑李「綺麗かな?俺は別に興味ないけど。」

あ「嘘、綺麗な人が男の人は好きだよ。」

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侑李「出た、決めつけ。男を

ひとくくりにしちゃﾀﾞﾒでしょ。」

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あ「だって、そうだもん。

お兄ちゃんだってそうだか…………!」

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振り返ると突然に侑李の唇がそっと触れて。

後頭部に手が回って、離れない唇。

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そして、離れたと思えば侑李は顔を

手で覆って、ぽつりと呟いた。

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侑李「家まで送ってく。今日の俺、ﾀﾞﾒっぽい。」

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