ただ愛してしまった。-Part.2-【名前変換】 (ページ24)

今日:2 hit、昨日:7 hit、合計:607,153 hit

■Story.74 ページ24

＊

＊

＊

キスしたのも見ていた。

抱き合っていたのも見ていた。

・

・

だけど、俺はAを叱ることはできないし、

責めることもできない。

・

・

・

制御が効かなくなる前に部屋に行こうとすると

俺の心を知っているのか、侑李からの突然の質問。

・

・

・

侑李「俺がAといて……

何も思わないんですか?」

・

・

・

思わないわけがない。

・

・

・

今の俺の心は真っ黒だ。

侑李をぶん殴ってやりたいし、

・

・

親だって離婚してくれればと最低な期待をしている。

・

・

俺らを“兄妹”にしたことが許せなくて、

殴ってやりたいと思っている。

・

・

・

でも、そんなことをしたって何も解決にはならないし。

俺がAを選ぶということは

・

・

玲衣が…………

・

・

・

裕翔「侑李、俺……お兄ちゃんだよ?

まぁ、妹が離れていくのは嫌だけど……

・

侑李が彼氏になるなら祝福するかな。」

・

・

・

俺がAを選んだら玲衣が死んでしまう。

・

・

・

侑李「それ、本気で言ってるんですよね?

俺がAに何してもいいんですよね?」

・

・

・

裕翔「何してもって、何する気よ。

大切な妹なんだから優しくしてよね?」

・

・

A、ごめんね。

でも、Aの笑顔を奪わないためでもあるんだよ。

＊

＊

＊