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□Story.53 ページ3














あ「きゃっ…………!」





























掴まれた手首が引き寄せられて

ぎゅっと抱きしめられた体。







































侑李「Aには…………

好きな人には幸せになってほしいんだよ。」







































あ「ンッ…………!」







































突然に唇が塞がれて、

テーブルに体を押し付けられた。







































あ「侑李ッ………やっ………」

侑李「好きなんだよ、A……」

















































昨日の印に重なる新たな印。







































涙が静かに零れだすと、

侑李の動きが止まって。







































さっきまできつく掴まれた手首に

そっとキスが落とされて。







































侑李「裕翔先輩はダメだよ。

妹なんだよ、A。





























Aが幸せになれないって分かってて

応援何てできない…………」





























侑李の瞳から見間違えかもしれないけど

涙が落ちた気がした。

















































侑李「…………A、ゴメン。」







































侑李に何て言えばいいのかわからないし、

どう声をかけていいのか分からなかった。





























一人になった後、私はゆっくり体を

起こして、ただ零れ出る涙を自分で拭った。








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作者名:おんぷ♪ | 作成日時:2013年6月23日 5時

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