ただ愛してしまった。-Part.2-【名前変換】 (ページ18)

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□Story.68 ページ18

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薄々気付いてた。

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お兄ちゃんの……裕翔の傍に

私ではない女の人がいること。

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ｽﾏﾎに表示された“玲衣”さん。

きっと、その人が……

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裕翔「A、ごめん。」

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私を必死に探してくれたみたいで

息切れをしながら裕翔は私の腕を掴んだ。

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何で第一声が“ごめん”なの？

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それだとまるで、自分に非があるみたいな……

悪いことをしたから謝ってるみたいな……

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裕翔「玲衣と付き合ってた。」

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嘘をつかれるのは嫌だけれど、

変なところで素直なお兄ちゃんも嫌い。

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裕翔「でも、今はAが好きだから、

ずっとずっとAが好きだったから……」

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だったら、何で付き合ったの?

そんな疑問が浮かんで。

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あ「好きじゃないなら付き合うな、

そう言ったの裕翔だよ。」

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遊園地でこんな悲しそうにしているのは

泣いているのはきっと私だけ。

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裕翔「ごめん。あの時、俺…………

Aと同じ想いになるわけないと思って。

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玲衣と付き合った。」

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あ「今は違う……の?」

裕翔「…………違うよ。俺はAがいればいい。」

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掴まれていた腕がそのまま引っ張られて

後ろからぎゅっと抱きしめられた。

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裕翔「俺のこと信じて――――――……」

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