□Story.58 ページ8
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学校に向かう足が重い。
侑李とどう顔を合わせていいかわからなかった。
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裕翔「何かあったら言うんだぞ。」
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教室に行く前に、お兄ちゃんの小指が
目の前に差し出されて。
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自分の小指を絡めると上下に揺れた。
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裕翔「行っておいで。」
あ「行ってきます。」
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「お、Aだぁ。おはよーん。」
「お兄ちゃんと一緒に登校何て羨ましい。」
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登校してきた友だちが私の両サイドに来て、
お兄ちゃんはその子たちに頭を軽く下げる。
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裕翔「お友達さん、Aのこと頼むね。」
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「ハイ!もちろんです!」
「先輩、授業頑張ってくださいね!」
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友だちの瞳は完全にハートマーク。
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やっぱり、お兄ちゃんってモテるんだ。
ヤキモチせずにはいられなかった。
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「裕翔先輩って家だとどんな感じなの?」
あ「どんなって、学校と変わらないよ。」
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常に優しくて、カッコイイ。
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侑李「A、ちょっといい?」
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私が来るのを待っていたみたいで
侑李は教室に入った途端駆け寄ってきた。
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また、ついていったら……
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そう思っていると、侑李の手が
私の手を包み込み、廊下へと出る。
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侑李「ごめん、昨日…………
俺、どうかしてた。」
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頭を深く下げて、侑李は謝って。
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侑李「でも…………ね、好きって言ったのは
本当に本心からだから。本気で好きなんだ。」
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作者名:おんぷ♪ | 作成日時:2013年6月23日 5時