■Story.77 ページ27
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裕翔「玲衣、体どう?」
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学校が終わって、そのまま玲衣が入院している病院に。
学校内でもAと顔を合わすことはなかった……
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いや、きっと俺がそうなることを避けてるんだ。
合わせたら、想いが溢れだしてしまうから。
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玲衣「もう明日には退院できるって。
というか、来なくてもよかったのに。」
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裕翔「はいはい、呼ばれてないのに
来てすいません。」
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玲衣「何か甘いの食べたいなぁ。」
裕翔「それ、遠回しに買って来いって言ってる?」
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玲衣「さぁ、どうでしょう。」
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裕翔「絶対、そうだろ……ったく、
あー、これじゃ彼氏じゃなくパシリ。」
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制服のズボンのポケットから財布を取り出して
残金を確認する。
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玲衣「私の彼氏でいてくれるんだ。」
裕翔「いるよ、嫌いって言われるまで。」
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玲衣「………………早くプリン買ってきて。」
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裕翔「ん、分かったよ。」
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昨日の出来事に俺から触れることはできない。
きっと、触れることなもうない。
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「お見舞いだなんてさすが彼氏さんですね。」
裕翔「いや、別に……普通のことです。」
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何が普通で、何が正しいのか。
もうとっくの昔に分からなくなっていた。
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作者名:おんぷ♪ | 作成日時:2013年6月23日 5時