今日からよろしく【JK】

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A「え」



「これと…これ…あ、これもいい」



次々と服を手に取っていく。




A「ちょっとグク？」




「はい、これ着てみて」




A「着てみてって…」




「いいから黙って着る」




A「分かったよ…」




半ば無理矢理フィッティングルームに押し込む。




俺の悪いS癖が出てAヌナが普段絶対嫌がって着なさそうな露出が激しめな服を選んだ。




A「あ、あのグク…？」



案の定、しばらくすると中から困惑した声が聞こえてきた。



「着れた？」




A「着れたけどこれは…待って！」



カーテンを開けようとすると止められる。



「何？」




A「…恥ずかしい」




「見せないと家事倍に増やすよ」




A「そんなぁぁ」



そんな絶望の声に笑いを抑えながらカーテンを無理矢理開けた。



「……！」





ドキン



確かに心臓が鳴った。



Aヌナの為に用意された服なんじゃないかと思うほど似合っていた。




大きく開いた胸元はふくよかで。




脚も長くて綺麗だった。




いつもは色気なんてこれっぽっちも感じないのに今は溢れ出てる。




さっきまでなんとも思わなかったティントが塗ってある艶やかな唇さえ色っぽかった。




Aヌナってこんなに綺麗だったっけ…？




A「…っ何か言ってよ」



ぼーっと眺めていたらAヌナが恥ずかしがりながらそう言ってきた。



「かわいい」




A「へ？」




「これ全部買う」





店員「ありがとうございます」





A「グク？！」




A「こんなの恥ずかしくてもう着れないよ…！」





「似合ってるよ？買ってあげる」





A「買ってあげるって…こんなに高いものを…！？」



Aヌナが目を見開く。




「もともと買うつもりで来たし、いつものお礼で」




A「いやいらない！！」




「俺が気に入ったから買う」




A「着る本人が嫌だって言っても？」




JK「買う」




A「何で！？」




だってこの姿また絶対見たいもん。




「次のデートはこれ着て」




A「デート…？」




Aヌナが首を傾げる。




JK「俺とのデート」




A「付き合ってもないのにデートって」




「じゃあ付き合う？」




A「ば、馬鹿なこと言わないで」




「ざんねーん」




俺少し本気だったのに。

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