魔法の ページ24
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ルカSHIELD
「痛っ…」
「…！大丈夫かい！？」
あぁ…最悪だ。
お腹の傷が深い…
これじゃあ…もう…
「大丈夫…よ……」
「A！？
…駄目だ、彼を呼ばないと」
『もしもし？』
『お願い、Aの部屋に来て』
そう彼に告げると僕は電話を切った。
「待っててね…すぐ回復魔法をかけるから…」
集中して……まずは応急処置を。
「………ん」
いい感じだね。
でもこれ以上怪我をしない為に…
「僕は君を守る為ならなんだってするよ。
だから君はそこで笑っていて？
何があっても守るからね。
ガーディアン・ディーアティ(守護神)」
Aがユニーク魔法を使えば効果はなくなってしまうけど、一応掛けておかないと
「………ん」
「ナンデコッチヲミテクレナイ？」
魔法は効いたみたいだね。
「ルカ！
…っは？オーバーブロット！？」
「あぁ！来てくれたんだね！
ヴィル！」
「来たけど…なんなのよこれ！」
「Aの応急処置はしたんだけどね…
ベリー先生を止めなくてはいけないくて」
「…協力はしてあげるわ。
だけど……期待はしないで」
「あぁ分かったよ。
Aに…回復魔法をかけてもらえるかな？
応急処置はしたのだけどね」
「止血はしてあるのね…
治すから、ベリー先生をお願いするわ」
「あぁ。
分かったよ」
「ナンで…シナナイの…？」
ぶつぶつとそう呟くベリー先生。
「……ん…ヴィル……？」
「！A！大丈夫よね？」
「…えぇ、大丈夫よ。
心配させちゃってごめんなさいね」
「良いのよ。
でもベリー先生をなんとかしないと…」
「有難う。
そうね……私のユニーク魔法を使いましょう」
「Aのユニーク魔法…？」
「えぇ。
今はとにかく時間が無いわね…すぐに魔法をかけないと」
「…そうね」
「ルカ！ここまで有難う。
あとは私がやるわ」
君の目が決意に満ち溢れていて。
「…良いんだよ。
……じゃあ、そろそろ交代だね」
僕は思わず君にそう言ってしまった。
「えぇ。
ヴィルもルカも下がっていてね」
僕とヴィルはこくりと頷いた。
それを見届けてからAは未だ物凄い速さで何かを呟いているベリー先生の方へ進んでいった。
「……姉さん。
すぐに助けるわ」
そう小さく呟いて。
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作者名：りあ | 作成日時：2022年5月27日 19時
