えぺるくん ページ14
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エペルSHIELD
最近知り合ったAさん。
監督生さんから聞くと悪いイメージだったけど、現実はとても良い人だった。
優しくて、強くて、尊敬できる人。
知り合ってから食堂で話したり、ブラックフラワー寮で雑談したりした。
「これで、わどなはけやぐやね!(私と貴方は友達)」
「えぇ!
ふふ、改めて宜しくね。エペル」
「んだ!(うん!)
…あ、方言出てた…ごめんなさい」
「ふふ、大丈夫よ
…かわいい」
Aさんと過ごす時間はとても楽しい。
思わず方言が出ちゃうのは困るけど。
でも最近、本当に自分を馬鹿だと思うけどほんのちょっとだけAさんに好かれてるんじゃないかななんて思っている。
ずっともやもやして…。
「私、エペルくんのこと好きだなぁ」
「え…!!!???」
「え〜?そんなに驚く?」
「はい……
Aさん、距離近いし…ボディタッチも多いし…勘違いしちゃいますよ?僕」
「ふふ、勘違いしてもいいよ?
私は誰のものにもならないけど」
「Aさん…なんか仲良くなってから全然印象変わりました」
「え〜、良い意味で〜?」
「はい…」
それが友人的なことか恋愛的なことかはAさんは絶対教えてくれない。
ずるいよ、Aさん。
いつも思わせぶりな感じで、察してほしい感じでわざと口にしない。
「あ、じゃあもう時間だから行くね。
明日はエペルくんのクラスと合同授業だからよろしくね〜」
「…!はい!」
そんなところに惚れちゃった僕も人のこと、言えないだろうけど。
ASHIELD
エペルくんとの仲は全然良いって感じかな。
監督生ちゃんより私の方がエペルくんと喋ってるかも。
明日は合同授業だし、エペルくんと同じクラスの…ジャックくん辺りに話しかけてみようかな。
「…おや、Aではないか」
「あら、マレウス。久しぶりね」
「嗚呼、最近忙しそうだが……何かあったのか?」
「ふふ、監督生ちゃんのことで…ね?」
「…ふふ、そういうことか。
何か困ったことがあったら遠慮なく言ってくれ」
「えぇ、ありがとう。
頼りにしてるわね、マレウス」
「…!嗚呼!」
マレウスとは久々に会ったわねぇ。
またリリアとシルバーくんが探しているのかしら。
…一応連絡を入れておきましょ
「ふふ、じゃあまたね?」
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作者名:りあ | 作成日時:2022年5月27日 19時