扉の先に【募集企画小説】

24話『猩々緋罹累』 ページ23

とりあえず辺りを探索しようかな.....

本当に 此処 不思議だな

それにしても.......

「.....とても リアルな 夢だなぁ.....。」

「...........ん？」

思わず口に出してしまったその言葉に晴雪さんは何故か不思議そうな顔で私を見つめた。

「あの.......。夢？じゃないですよ？たぶん......。」

「・・・・・」

夢じゃない？

じゃぁ.......

本当に此処は.....

「僕も最初はそう思ってました！だけど、その....、痛かったんです。頬っぺた。」

「っそ、そうなんですか。夢じゃないんですね。」

試しに自分の頬っぺたもつねってみた。するとトゲが刺さったような鋭い痛みが伝わった。

痛った！

確かに 夢じゃなさそう......

「確認 確かに 夢じゃ なさそうです。」

「ずっと夢だと思ってたのー？何か面白いね！君！」

そうだ、ずっと夢だと思ってた。

ん？

面白い？

私が？

「君となら何かクリア出来そう！」

そう晴雪さんは言い、笑顔で手を出してきた。私はそれに答えるようにして手を合わせた。

ギュッ！

クリアするんだ！

そして早くアッチの方に戻るんだッ！

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