【wrwrd】A firm promise【企画】 (ページ9)

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ゾムはそんな呑気に言っているが、
時間的にそろそろ出発しなければ行けない
部屋に戻る時間なんて無いだろう

｢・・・あ、ちょっと待ってね｣
ゾム｢んー・・・っ！？何しとるん！？｣

自分の着ていたパーカーを脱いで
ゾムから預かったパーカーを羽織る

｢はい、これ｣

そう言って私のパーカーを手渡す
訳が分からないという顔をするゾム

｢私のと、交換ね｣
ゾム｢はぁ？｣
｢今から戻ってたら迎えに来る書記長様に粛清されちゃうよ？｣
ゾム｢確かに有り得そうやけど・・・｣

何故か着ようとしないゾムに首を傾げる

ゾム｢Aの汚れるで？｣
｢汚れぐらいなら洗えばいいじゃん？｣
ゾム｢破れたらどうすんねん｣
｢破れないように気を付けてね！それ着てたら破けないからゾムも怪我しないでしょ？｣

にっこりと笑いながらそう言ってみせれば
ため息をつきながらも、くしゃくしゃと後ろ頭を掻きながら、

ゾム｢戦場に出て無傷で帰って来いなんて鬼畜やんなぁ｣
｢それぐらい出来るでしょ？｣

わざとらしく煽ってみせると彼はニヤリと笑った

ゾム｢伊達に場数踏んどらんからな、任しとけや｣
｢期待してるね｣

そんな会話をしていると、
前方の方からごほん、というわざとらしい咳が聞こえた