【wrwrd】A firm promise【企画】 (ページ7)

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『嘘…付いててごめんなさい！』

あの後、トンさんと一緒に城内まで戻ってきた。
手も繋いで…。

皆を食堂に集めた。
トンさんの声での集合だったし、そろそろ夕食だった事もあって、みんなすぐに集まった。

そこで、私が女であることを伝えた。

「まじかぁ…A、女やったんか…」

帽子を外して女だと伝えたから、信じざるを得なかったのだろう。

シャオさんとコネさんは、ただ驚いているようで、立ち尽くしている。

大先生はいつにも増してニヤニヤした顔をしている。

他の人はそこまで表情は変わっていなかった。

バレてたのかなぁ…？

「と、いう訳で。俺とAちゃん、婚約したから」

さらっと言ったトンさん。

さすがに、これには驚いたのか、先程まで変わっていなかった人も、表情が変わった。

「どういう事なん！！！？？？」

１番食いついてきたのはコネさん。

兄ちゃんは、多分、私のこともトンさんの事も気づいていたのだろう。
全然驚いていない。

グルさんはニヤニヤという笑顔？を見せていた。

わーわー、と主に大先生とシャオさんとコネさんが騒ぐもので耳が痛い。

「Aちゃん。行こ」

トンさんに手を引っ張られて食堂を出る。

そのまま、手を引っ張られて歩く。
歩幅はわたしに合わせてくれていた。

『ねぇ、トンさん。私の事、覚えてくれてたんだ』

話しかければ、歩んでいた足は止まる。

例え、私が女だって気づいたとしても、最後に会ったのは、あの小さい頃。
しかも、その時は兄ちゃんもいない。
トンさんが兄ちゃんの知り合いだって知ったのも、ここに来る数週間前。

それなのに、すぐに私だと気づいた。

そして、ずっとずっと。
あの約束を覚えてくれていた。

「はぁ？好きなやつのこと忘れるか、アホ」

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