【wrwrd】A firm promise【企画】 (ページ4)

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戦争が終わってからというもの、特にすることがなく暇になる。
まぁ、たまに突然の書類に追われることはあったが…。

それにしても、平和すぎやせんか？

そして、僕が女であることはバレていない…と思う。
少し女子力の高い男として認識されている模様。
なんか…嬉しいのような悲しいような…。複雑な気持ちになるネ。

特にすることもなく、見つかりもせず、ただ城内をうろうろしているだけになった。

『ちょっと外でて庭に行こうかな…』

庭は兄ちゃんの育てたお花がたくさん咲いている。
どこを見ても綺麗で色とりどりなお花だ。

帽子を深くかぶり、両側が花で囲まれた小道を走り抜ける。

風がすごく気持ちいい。

『あ…』

走り抜けた先は花に囲まれており、広がった平地に大きな木が1本ある所。

その木にもたれかかったトンさんもいた。

花に隠れ後ろまで回る。
そして、そろーっと近づく。

「わっ」

『ひゃっ！？』

驚かされて声をあげたのは、トンさんでは無く私だった。

私が後ろに回っている間に、私から見えない位置に移動し、待っていたようだ。
普通に気付かれていた。

まぁ、確かにここの国の書記長だし…僕に驚かされる分けないよね。

トンさんはくすくすと笑っていた。
とりあえず、ぽお腹の方を殴ろうとした。

まぁ、手をつかまれて出来なかったけど。

さりげなく、トンさんの横に座ってみた。
心臓がバクバク行って落ち着かない。

『トンさん！あのねあのね！』

落ち着かないのを紛らわせようと、口がどんどん動く。
ここに来て気付いたこと。昔の兄ちゃんのこと。
いろいろ話した。

今まで聞いてくれていたトンさんが口を開いた。

「なぁ、Aちゃん」

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