【wrwrd】A firm promise【企画】 (ページ22)

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「こんな感じでしょうか」
彼女は微笑みながら言った。
「海軍大臣の死は本当に残念でした」
「本当に」
表情を変えずに言葉が返ってきたことに少々驚いた。

そして彼女はちらっと時計を見ると
「ところで、私が今日こちらへ伺った主な要件を覚えていらっしゃいますか？」
「ああ・・会わせたい方がいるとか」
「はい。時間的にはそろそろだと思うのですが」
「お茶を入れ始めておいた方がいいですね」
立ち上がろうとした時だった。
なんだか廊下が騒がしくなった。
「・・・なんだ」
「たぶんその方がいらしたんだと思います」

その言葉を聞き、客人かとゆっくりと戸を開けた。

「・・・・！」

そこにいたのは髪が伸び、周りの軍人とは違った格好をした、彼だった。
そう、オス田繁太郎海軍大臣である。
いや、そんなはずはない。彼はすでに亡くなっている。
彼によく似た誰か。ご兄弟か親戚か。

「なんだね。私の顔を忘れてしまったのか山茂トン六海軍大臣」

この口調は完全に私の敬愛する上官だ。

「オス田・・海軍大臣・・」

私がそういうと彼は満足そうに「うむ」と頷いた。
彼を部屋に迎え入れると、目を細めて部屋を見渡し、
「意外と・・変わっておらんのだな。久々だ」
と言って座っている彼女の隣に腰かけた。