青感染 2 (ページ5)

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天真爛漫：dtnb ページ5

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たまたま入った雑貨屋でいい感じの鉢植えを見つけた

部屋に緑があるのは良い事だしと、迷うことなく購入をし、花屋さんで花の種も一緒に買った

選んだのはアプリコットのパンジー、咲いた時の彼の反応を思い浮かべたら思わず手に取っていた

一応翔太にも気がついたらお世話してね、とは伝えはしたけれど

結局ほとんど僕が育てることになってしまった

まぁ仕方ないといえば仕方ないけど、サボテンも枯らしちゃうような子だから

今日もひとりで世話をしていると珍しく翔太が近くにやってきた

「涼太、これって何が咲くんだっけ？」

『…何にも聞いてないんだね笑、パンジーが咲くんだよ』

「へぇ～……パンジーの花言葉って何？」

『珍しいじゃん、そんなこと聞くなんて』

「俺だって気になるときぐらいあるし…」

『ごめんごめん笑、そんな拗ねた顔しないでよ』

「ん……で、なんて意味？」

『パンジー自体の花言葉は、"もの思い"とか、"私を思って"って意味があるよ』

「パンジー自体…？違う意味もあるの？」

『そう、花の色によって違うんだ』

「へぇ～…ここから咲くのは何色？」

『ん〜…咲いてからのお楽しみとしようか』

「は？教えてくれたっていいじゃん！」

『ふふふ…笑』

それから数日経った頃、無事キレイな花が咲いた

キッチンで朝食を作っていると、奥からドタドタと足音が聞こえてくる

「涼太！花咲いてるよ！」

『うん、今日無事に咲いたんだよ』

「うわぁ…綺麗だなぁ…」

やっぱり僕の予想通りの反応を見せてくれた翔太

これからもずっと、飾らないありのままの翔太を見せてほしいと、そう思えた瞬間だった

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