青感染 2 (ページ31)

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住んでいた地域が違っていたため一緒の中学校には行けなかった俺たち

まぁそれでも月一くらいの頻度で二家族揃ってご飯食べに行ったり、遠出したりとかしていたから決して久しぶりに会ったわけではなかったはずなのにさ

高校入学の日、学校の門前で集合しようという話になって、そこで待っていると

翔『照！』

照『……っ、おぅ』

何ならこの日よりも前に一度会っているにも関わらず、新しい制服に身を包んで駆け足気味でやってきた翔太に対し、俺は思わず

照『……かわいい』

翔『はっ？』

照『あっ、いや何でもないよ！』

翔『…そ？』

照『う、うんっ』

翔『まぁいっか、行こ！』

照『…おぅ』

そうして三年間過ごしていくうちにどんどん翔太への想いは膨らんでいって、俺は卒業の日に翔太に想いを伝えた

正直上手くいくなんて思っていなかったけど、思っていたよりもすんなりと了承の返事を貰えてしまったものだから俺の方が焦っちゃって

ただ大学も別の所に行くことがこの時点で決まっていたし、また離れる事に寂しさはあったものの

これからは恋人として翔太の隣に立てることと、どうせまたいつものように家族揃って会う日もあるし、そう思うと楽しみの方が強くなっていた気がする

深「おい、どこ見てんだ」

びっくりした、いきなりデカい顔が現れて来やがった

コイツは深澤辰哉、El Doradoの幹部だ

顔はデケェけど、その実力は前トップもお墨付き…だからいきなりまだそこまで地位も上じゃなかった俺にトップの座を奪われたことを妬んでいたけれど

今では俺の事も大分信頼してくれているし、俺もふっかの事はチームの中で一番頼りになると思っている

照「…うるせぇ」

深「なっ、お前がボーッとしてるから声かけただけなんですけど！？」

佐「まぁまぁそんなカリカリするなって～」

コイツは佐久間大介、佐久間もふっかと同じく幹部の地位に就いている

普段はただのアニメ大好きなオタクに過ぎないけれど、いざとなれば抜群の身体能力で敵を一掃していく、油断大敵な奴だ

今El Doradoは俺ら三人を中心に置いた組織図となっている

しっかり上下関係を作り、上の奴が下の奴を育てていく、そうしてチーム全体を強くしていったおかげで東京の中では大分名の知れたチームとなっている

そして俺らEl Doradoには因縁の相手とも言えるチームが存在している

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