青感染 2 (ページ4)

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満員電車：iwnb ページ4

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今日は照と出かける日…まぁ所謂デートってやつ？

普段なら車に乗って行くんだけど、どうやら目的地にもその近くにも満足な駐車スペースがないらしく、今回は電車で行くことになった

…別にちょっとくらいなら歩きますけど？

最寄りの駅で集合した俺達

改札を通り目的のホームに向かう

『えっ人多くね？』

「こんな時間帯にって珍しいよね」

ホームには想像以上の人が居た、通勤ラッシュぐらいの人数はいるんじゃないかと思うくらい多い

しかし時間はお昼時、さすがに会社員も学生もまだ帰ってくるような時間ではない

『マジか…キツイなぁ』

「翔太あんまり得意じゃないもんな」

『えっ、ねぇこの後来るやつのあとに乗っちゃダメ？』

「ん〜でもなぁ…結構今ギリギリなんだよな……ゴメン、我慢してくれる？」

結局、人の超多い電車の中、満員電車に乗り込むことになってしまった

皆が入れるようにと進んでいったら、壁際まで押し込まれる形になってしまった

でもまだここからも人が入りそうな状態

ちょっと、これ以上入ってこられたらさすがに潰れるって！…と思ってたら

「翔太、大丈夫？」

『へっ？……あっ、うん大丈夫』

「この人の量はさすがにヤバいな」

『う、うん…』

えーっと……なんでこんな事になってるんだ？

今目の前には照がこちらを向いて立っている

別にここまでは何てことないんだけど、壁に手をついて俺を囲うような形になっている

世に言う壁ドン的な？…いやっさすがにこれは恥ずかしいって

「おっと」

『ちょっと、大丈夫？』

「うん、なんとか、電車が揺れるたびに後ろから押されるからさ」

『無理すんなよ？』

「舐めないで貰っていいですか？笑、しかも翔太にだけは言われたくないわぁ…」

『うっせぇなっ』

「いひっ笑…翔太は？大丈夫？」

『俺は、全然』

「そ？良かった……うわっ」

『〜〜っ…！』

待て待て待て待てっ！

これはいくらなんでも近すぎる！

照の気遣い？というか優しさ？には感謝してるよ

でもさ、この道のりだけでエグいほど疲れたんですけど

うるさいくらいに鳴っている心音が聞こえてないか不安になる……

もうこれだったら駐車場遠くても良いから車で行きたかった！！

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