青感染 2 (ページ27)

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家に着き、俺は早速なべに2つめのお願いをすることにした

『30秒ハグしてよ』

「そんなんで良いのかよ」

『えっ、じゃあ何、30秒キスしてくれんの？』

「っ、ハグで、頼む」

『ははっ、わら』

そういうとなべは、何故か俺の後ろに回って、いわゆるバックハグをしてきた

『えっ、そっち？』

「ハグしてたらいいんだろ？」

『まぁそうだけど…』

「……こっちだったらハグしてるときも、ふっかの顔見えるし…」

『なっ…//』

こういうとこなんだよ、なべの事好きになったの

いうてコイツだってあと半年もしないうちに三十路入るんだぞ？

同い年のはずなのに、どこか幼くて、愛らしくて、憎めなくて

でもやる時はしっかりやりきる所があって、こんな奴の事好きにならないわけがないじゃん

「はい、30秒経った」

『さっきからホントきっちりしてるねぇ管理が』

「当たり前だろ……3つめ考えとけよ、いうて今日あと数時間だぞ」

『もう考えてるよ』

「あっそ、じゃあなに？」

『うーん、もうちょい後じゃだめか？』

「ダメ、俺寝たい」

『この5歳児が……分かったよ、3つめは…俺に告白してよ』

「…は？なに急に」

『まぁ告白って言っても俺の好きなところ言ってくれたらそれで良いよ、それを30秒かけて言ってほしい』

「……わかった

…ふっかは、面白くて、皆からめっちゃイジられるけどそれはふっかが愛されてる証拠だし

でもそれ以上に最年長らしく頼りがいもあって、メンバーの事しっかり見てくれて……最高に格好良いよ

普段は恥ずかしくて言えてないけど……俺、ふっかのことマジで好きだから、大好きだよ、こんな俺だけど、これからもよろしくな」

『翔太…』

「…はい、30秒」

『ちょっ、お前人の感動返せ！』

「うるせぇ！これで3つ叶えたからな、俺は寝る！」

『いや、ランプの魔人かよ…わら』

素直じゃないけど、どこまでも真っ直ぐな翔太が、俺も大好きだよ

誕生日祝ってくれてありがとう

来年も、その次の年も、俺らが居なくなるその時まで

一緒に節目を祝えたらいいな

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