Red Thread (ページ10)

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こんな真剣な目で聞かれたら、これ以上なんて言えと

　
照「……そうだよ」

翔「っ……ふふ、」

照「ん？」

翔「…嬉しい」

照「……へ？」

翔「俺、も……好き、だから…照のこと…」

照「っ！」

　
思わず翔太を抱きしめた

　
この際花火なんてどうでも良かった

　
人目だって気にしなかった

　
…まぁ誰も居ないんだけどさ、ここ

　
翔「…ちょっｗ、苦しいって」

照「あっ、ゴメン」

翔「ふふっ…」

照「じゃあ……俺と、付き合って貰えませんか？」

翔「…はいっ」

　
こうして出会ってから一年半

　
俺らは付き合うことになった

　
そりゃもちろんクラスの奴に言うこともなく、家族にだって言うことなく

二人だけの関係となった

　
まぁ、元々の関係があるからさ

　
彼奴ら急に仲良くなったなみたいなのもないし普段と何ら変わりない日々を過ごしている

　
付き合った事で判明したことが一つあった

　
たまたま片付け忘れていたんだろうか

なにかは分からないけど、飲んだ後の薬のゴミが部屋に落ちてたんだ

　
疑問に思ってこれなに？って尋ねたけど

　
翔「あっ…なんでもないよ」

　
ただそれだけ言うと俺の手からそのゴミを取り捨ててしまった

　
…まぁ触れたらいけないことなんだろうなぁ、とこの時はそれで終わったけど

　
今となっては、もっとちゃんと聞いておけば良かったと感じてしまう

　
気がつけばあっという間に高校生活も終わりを迎えそうになっていて

　
俺たちは大学受験に向けて勉強をしていた

　
それぞれ行く大学は違うけど、それまでにする準備ってまぁ大体一緒じゃん？

　
多分ほとんど毎日放課後にはどちらかの家に行って勉強したり

　
時には気分転換ということで図書館に行ったり、趣のあるカフェでやったり

　
こんなにも勉強に集中した期間はなかったなというくらいには集中していた

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