Red Thread (ページ43)

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あれから長期にわたって続いた治療も気づけば終盤を迎えていた

つまり軽く半年以上は経った

副作用とか薬の併用をする事もなく、治療は順調に進んでいった

今までにいろんな人が見舞いに来てくれた

うちの母親も来たし、翔太の職場の人達、なんならうちの店長まで来てくれた

…つまり、バレたね、店長に俺の恋人の正体

でも何にも言わなかった、ありがたかったな

見送る時に、可愛い子だな、って言われた時は思わず、取らないでくださいよ、なんて言ってしまった

何を言ってんだ俺は

それからも何事もなく治療を終え、無事に退院出来る日がやってきた

翔「あぁ～やっと寝たきりから解放」

照「お疲れ様」

翔「ヘヘッ…」

照「よし、準備出来たし、先生とこ行こうか」

翔「うん」

「…大丈夫です、正常です」

翔「ほっ…ありがとうございます」

「いえよく頑張られましたね」

翔「…ふふっ」

照「とりあえず今は再発とかの可能性も」

「ないですね、大丈夫です」

照「よかった」

「ですが、最初にも言いましたとおり通院はして頂きますので」

翔「分かりました」

翔太を助手席に乗らせ、荷物を後ろに積む

いろいろ寄りたいところはあるけれど一度翔太を送ってからかな

そんなことを思いながら運転していると

翔「…ねぇ、照」

照「ん？」

翔「手…握っていい？」

照「んぇ？」

翔「おねがいっ」

照「…んっ」

翔「やった…ふふっ」

照「ぅﾞっ…//」

なんだマジでコイツ

可愛すぎるだろ…

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