Red Thread (ページ37)

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話を聞き終え病室に戻る

　
中に入りドアを閉めた時だった

　
照「うおっ…翔太？」

翔「……」

照「どうした？」

翔「…正直、ほっとした」

照「ん？」

翔「もっと、酷い事になってたらどうしようとか思ってたから…」

照「翔太…」

翔「…ちゃんと、治療したら、また照と一緒に居れるんだよね？」

照「！……そうだな」

翔「そう思ったら良かったなぁって」

照「でも、どうなの？実際そんな予兆なかったの？」

　
先生からもらった資料を見ながら翔太に尋ねる

　
この病気の症状として、喘息はもちろん、発熱、神経では痺れや痛み

　
皮膚に青あざ、筋肉痛や筋力低下、下血や腹痛などが代表的に出現するらしいが

　
翔「ん～…確かに薬飲んでも喘息治まらない日とかはあったけど

　普段の喘息の症状だと思ってたし、そこに書いてる事はあんまりなかったような…」

照「……」

　
となると、まさか

　
まれに起こると言われている狭心症とかによる胸痛、脳梗塞による意識障害とかな訳ないよな…？

　
でもあの時胸を押さえてる感じはなかったし

　
倒れたとは言っても意識はあるようだった、俺の腕震えながらも掴んでたような記憶があるし

　
じゃあホントに知らぬうちにだったのかな…

　
ベッドに寝転んだ後どこかソワソワしている翔太

　
照「どうした？」

翔「いや…明日からだよね？治療」

照「そうだね」

翔「なんか、怖いなぁって」

照「大丈夫だよ、翔太なら」

翔「…うん」

照「なんかあったらいつでも言いなよ？」

翔「うん、ありがと」

　
その日もまた翔太の気持ちが落ち着くまで一緒に居てあげた

　
明日からはまた翔太のために出来ることをやってあげられるように心がけよう

　
そういや前に翔太がいきなり怒ってしまった理由分からなかったな…

　
けど、

　
意外と早くその理由を知る事になった

　
その日もいつも通り早めに仕事を切り上げさせてもらい病院に向かった

　
事前に翔太から持ってきて欲しいものがあると連絡を受けてたためそれを持って病室に入ろうとした時だった

　

　
翔「いいから帰れって言ってんだろ！！」

　
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