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照「あの」
「おっどうした」
照「本当に申し訳ないんですけど、しばらく勤務時間を減らして貰えないでしょうか」
「えっ？何かあったのか？」
照「実は……っ、」
「…話しにくいなら無理には聞かないけど、困るなぁ…」
照「本当に申し訳ありません」
「いやっそんな謝らないで、ほら顔上げて」
照「……」
「一応今は９時〜１８時にしてるけど、何時には上がりたい？」
照「そうですね…１５時とか？」
「おぉ…」
照「その分、普段休んでる曜日も出勤するので」
「ん〜…」
照「…ダメですか？」
「…いや、良いぞ、それでしばらくは行こうか」
照「ありがとうございます！」
「何があったのか分かんないけど、悩み事なら幾らでも聞くからな？」
照「…ありがとうございます」
「ちなみに、いつから」
照「今日からお願いします」
「今日！？じゃあ今日の１５時以降に来られるお前が担当してる方達どうすんだよ」
照「本当にすみません！」
「むぅ…参ったなぁ」
照「……昨日、突然倒れたんです」
「ん？誰が？」
照「…俺の、恋人です」
「えっ」
照「昨日から検査入院始まって、帰ろうとした時もアイツ凄ぇ不安そうな顔してて…
少しでも早く行って、少しでも長く側に居てやりたくて…」
「……」
照「…すいません、急に話し出して」
「いや、ありがとうな、話してくれて」
照「いえ…」
「分かった、何とか対応しておくよ」
照「っ！…ありがとうございます！」
「お大事にって言っといて」
照「はいっ」
いい人に巡り会えたと感じざるを得なかった
仕事を切り上げダッシュで病院に向かう
照「翔太〜」
翔「…あっ」
照「いやぁ遅くなってゴメン、荷物持ってきたよ」
翔「ありがと、全然大丈夫だよ、仕事行ってたんでしょ？」
照「うん、あっでもこうやって毎日面会に来たいからさ、勤務時間減らしてもらった」
翔「えっ、何してんの？」
照「何してんのって何だよ」
翔「別に俺は大丈夫だよ」
照「どの口が言ってんだ」
翔「はぁ？」
照「それより、どう？検査したんでしょ？」
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作者名：莎々 | 作成日時：2021年10月3日 14時
