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照「…考えたことなかったです」


「そうなのか?ちゃんと決めるとこは決めとかないといけないぞ?」


照「…こういうのって、相手にも聞くべきなんですかね」


「結婚したいかってか?」


照「はい」


「まぁ、岩本くんの相手がどういう人か分からないから何とも言えないけど

 直接聞くのも良いけど、その心に気付いてあげるのも大事だぞ?」


照「そう…ですか」


「うん、まぁ頑張れ」


照「あっ、はい」





 
…聞いてみるか


 
俺ここ最近そういう俺らには難しい話しか翔太にしてないなぁ…






 
仕事が終わり、翔太の職場まで迎えに行き、家について飯を作る


 
夕飯の途中で俺は例の話を切り出そうと口を開いた





 
照「なぁ、翔太」


翔「ん?」


照「あのさ…」





 
さて、どう聞き出すか



 
…いや、正直俺らみたいな関係の人間には直接が一番手っ取り早いだろう





 
照「翔太はさ、その…いつか結婚したいとか、考える?」


翔「……」


照「…どう?」


翔「…考える、よ」


照「えっ、」


翔「でも、俺は…」


照「ん?」


翔「いや、何でもない」


照「えっ、いやめちゃくちゃ気になるんだけど」


翔「今のは忘れて、お願い」


照「翔太…?」


翔「……」






 
どうしたんだろう



 
考えているとは言ってたけれど


 
何か結論に至らないものがあるのだろうか…




 
まぁ俺だって別に本気で結婚を考えていたかと言われるとそうではないのだが






 
翔太が感じているその何かを、俺に共有してくれないかな…





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作者名:莎々 | 作成日時:2021年10月3日 14時

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