Red Thread (ページ18)

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Chapter 3 ページ18

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あれから俺たちは無事大学を卒業し、それぞれ就職先も決まった

俺は以前から趣味の一環としてやっていた筋トレをそのまま職に出来たらと思い、ジムトレーナーとして就職した

翔太は司書の資格を取得して俺たちが今住んでる地域にある図書館に就職した

ちなみに今住んでいる場所は大学の時に住んでいた場所とは違う

仕事を始めて二、三年。安定してきたこともあり大学時代の家と別れを告げた

つまり働き出した当初は今住んでいる地域ではない、ということ

まぁ実際その当時も問題なくやりくり出来てたけど、せっかくだしという事で

　
一日は翔太を図書館に送り出すところから始まる

…今となってはそこまで遠い訳じゃないけどさ

当時は急に何かあったら困るし、これだけは譲れない、そう翔太に伝えたら

分かった、と素直に受け入れてくれた

　
そして今もなお職場に送り届けるという日課は続いている

　
翔太を送ればそのまま自分の職場に向かう

照「おはようございます」

「おっおはよう～今日もよろしくな」

照「はいっ」

もちろんだがトレーナーをしてるんだから人と接する機会は多い、男女関係なく

　
先輩が言うには、お前の体は男性にも女性にもウケる、らしい

　
筋トレをする人間にとってのお手本になれるということ

　
それは趣味の一環とはいえ本気でやっていた側としてはかなり嬉しいこと

　
まぁただ究極を極める人ばかりではないわけで

　
そうじゃない人ほど俺的にはあまり必要ない話をしてくる傾向あり

　
「岩本さんっ、今日もありがとうございました」

照「いえ、前回より十分良くなってますので、この調子で頑張りましょう」

「えへへ、はいっ！」

「岩本さ～ん」

照「はい、何でしょう」

　
と、まぁこんな感じで担当していない方が突然やってくることもしばしば

　
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