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目覚めた場所からだいぶ長い時間走ってようやく辿り着いた先で待ち構えていたのは
「お前、どこの者だ？」
照「いや…その…」
今でいう警察官、奉行所の人に出会っちゃったよ…そんな時間ないのに…
照「あの、決して怪しい者ではないので」
「そんな見慣れぬ格好しておいてよくそんなことが言えるな！？おい、今すぐコイツを縄にかけろ！」
照「っ、んなことされて堪るかよっ！」
「あっ！待て！！」
俺はさっさと翔太を見つけて元の時代に戻るんだ！こんな所で捕まってたら無駄に時間掛かるだろ
でもさすがに初めて来るホントの江戸の町、どこに行けば上手くこの人達を躱せるのかが分かんねぇ…！
無駄に走り続けたら体力を消耗するだけだし、急いで隠れ場所見つけないと……なんて思いながらとある角を曲がったとき
照「うわっ！」
「おっと…すまない、大事ないか？」
照「こちらこそすみません…えっ、目黒？」
「っ、どうして私の名前を？」
照「いやっ…それよりどこか良い隠れ場所ってないですか？実は今俺奉行所の人達に追われてて…！」
「！、こっちに」
照「うわっ！」
目黒そっくりな人だったけど…目黒じゃないよな？でも間違いなく目の前に居る彼は目黒さんらしい…どういう事だ？
気がついたときには追っていた奉行所の人達も居なくなっていて、俺の前には一軒の長屋が建っていた
「私の家です、どうぞ」
照「えっ…あっ失礼します」
「それにしても見慣れない格好をしていますね」
照「あぁそうですね…そのせいで追われたみたいな所はありますけど笑」
目「そうだ、申し遅れました、私目黒半兵衛と申します」
照「やっぱり目黒じゃん」
目「…？」
照「あっすいません…俺は岩本照と言います、実は…俺は令和という多分今から200年くらい先の未来から来ました」
目「令和？200年後？…全く想像が出来ない」
照「それであの、もし半兵衛さんさえ良ければ、協力して欲しい事があるんです、今ここで頼れるのは正直あなただけなので」
目「えぇもちろん、何でも仰ってください」
照「ということで、元の世界へ帰る方法と、同じようにこの場所にやって来たかも知れない仲間を探して欲しいんです」
目「なるほど、分かりました、協力します」
照「っ、ありがとうございます！」
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作者名：莎々 | 作成日時：2023年3月27日 21時
