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阿「あっ!みんな居たよ!」


佐「照!翔太!大丈夫かぁ!」


翔「えっ、阿部ちゃんに、佐久間?」


深「いやぁ良かった…ってなんで照まで寝てんの?」


照「えっと…」




正直何が起きているのかよく分からない、一体今何年何月何日なのかも分からない


急いで鞄の中からスマホを取りだして確認すると




翔「…えっ?どういうこと?」




あんなに何週間と向こうで過ごしたはずなのに、なぜか俺と照が喧嘩した日から一日しか経ってないのだ


つまり照からしたら一日も経ってないという事だ




佐「翔太の鞄が見つかったって言うから俺らここに来たのに、翔太も居るじゃん、ていうかなんなら翔太ちゃんと鞄持ってんじゃん、どういう事?」


深「でさ、なんで照はここで寝てたの?ちゃんと教えてくれない?」


阿「まぁまぁ二人とも落ち着いて笑、とりあえず無事に見つかったんだからそれで良いじゃん、俺みんなに連絡するね」


深「あぁよろしく〜」


翔「…照」


照「何も言うな」


翔「…分かった」




あれは夢だったのかな、そう言いたくなってしまうほどに進んでなかった時間、でも…




翔「…あっ、これ」




改めて鞄の中を見たとき、キラリと輝く簪が……新吉さんがくれた簪だ


やっぱりあれは夢じゃないんだ、あの時俺らは確かに江戸時代にタイムスリップして、そして俺は新吉さん達に出会ってたんだ




翔「……」


佐「えっ翔太それ何?そんなの持ってたっけ?」


翔「!…内緒」


佐「え〜何だよそれぇ」


翔「ははっ…」




新吉さん、もしあなたの生まれ変わりが、今俺の目の前に居るこの人なら…俺らまたこうして出会えましたよ


あれからきっと二人は幸せに過ごしたのだろう、だから来世でも必ず会おうって約束をして…じゃなきゃ今こうして巡り会ってまた同じように恋をするはずがないんだから



もしまた次の人生でもこうして出会えたら…俺の事ちゃんと選んでくれるよな?




翔「……」


照「…ん、なに?」


翔「いいや?なんでも」


照「あっそ……戻るか、すでに迷惑かけてるしな」


深「そうだな急いで戻るぞ」


佐「阿部ちゃ〜ん!行くよ〜」


阿「あっちょっと待って!」


翔「…照」


照「ん?今度はなに笑」


翔「…大好きだよ」


照「っ、お前…!」




この先どんなことがあろうと、きっとこの簪が俺たちを守ってくれる…そんな気がした





end

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作者名:莎々 | 作成日時:2023年3月27日 21時

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