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岩「……」
「あっ！新吉、お前一体何をしているんだ！」
岩「っ！すみません…すぐに戻ります」
「全く…本当に申し訳ありません」
宮「いえ、ご無事で何よりです……もう、お帰りになられましたか」
岩「……」
翔「ちょっ、照マジで痛い」
照「あんな簡単にキスされんなよ」
翔「いや、あんなの不可抗力だわ」
照「避けるくらい出来ただろ？」
翔「…まぁ今更遅いか」
照「は？どういう事？」
翔「いいや？なんでも〜？」
さすがにあれは二回目なんだなんて、口が裂けても言えなかった
翔「ほら、早く帰ろ」
照「…あぁ」
翔「…投げるだけで良いのかな？」
照「じゃないの？」
翔「えっ、ちょっと掛け声かけてよ、いきなり投げられても困るし」
照「分かった分かった…何て言う？」
翔「…よーいやさー、とか？」
照「……」
翔「ゴメン、普通にせーので良いよ」
照「じゃあ…投げるよ？」
翔「うん」
照「せーのっ！」
照が力強くピンク色のビー玉を投げると、辺りが一気にピンク色、というよりも桜色に染まっていく
と、次の瞬間、ふわっと身体が宙に浮いて思わず照にしがみついた
しばらく浮き続けると、突然目の前に見覚えのある風景が見えた…と思ったら
ドサッ
翔「いって！」
まるで地面に叩きつけられたような痛みが走る
起き上がって横を見ると、ボーッと空を見上げている照の姿があって、そこから視点を上に動かすと、あの時俺が落ちた階段が目の前にあった
…えっ、俺らずっとここに放置されてたとかそんなことないよね？
まさかの展開が脳裏を過ぎった、その時だった
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作者名：莎々 | 作成日時：2023年3月27日 21時
