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数日後
照「班長」
「お、どうした」
照「…上松を、呼んでいただけませんか？」
「お前、まさか」
照「はい、決着をつけに行きます」
「…分かった、ちょっと待ってろ」
班長に言われた部屋で待っていると
上「アンタか」
照「…どうも、お久しぶりです」
上「なんだ一体」
照「まぁ、とりあえず座ってください」
上「……」
照「今回あなたをお呼びしたのは、
9年前に起きた、江戸川区一家心中事件に関わりのありそうな事についてお話をしたくて」
上「っ！」
照「渡辺翔太さん。翔太から色々話を聞く内に、気になるところが沢山ありまして」
上「テメェがそんな簡単に翔太の名前を口にするな！」
照「その言葉、そっくりあなたにお返ししますよ」
上「っ…」
照「10年前、あなたは渡辺翔太さんが通っていた高校に赴任してきた
最初は、ただただ何も分からなかった自分に文句も言わず接してくれた優しい生徒、としか見てなかったでしょう」
上「……」
照「でも、一体いつからですか？生徒である彼に歪みきった感情を持ってしまったのは」
上「…歪んだ？何を言ってる、俺はいたって純粋に翔太のこと愛してたさ」
照「…うっ」
やっぱこいつと話すと気分が悪くなるな…
マジでコイツの顔面今すぐぶん殴りてぇ
照「とにかく、先生が生徒に恋愛感情を持つなんてあってはならない事をしてしまった訳ですよ」
上「…おい、お前さっきから何が言いたい？心中事件とこれ、何の関係があるんだよ」
照「まぁまぁ聞いてくださいよ…
最終的に、あなたは先生としてあるまじき行動に出た…それが、これです」
上「…っ！、お前いつの間にこれを…！」
照「先日あなたの家にお邪魔させていただきました、その時に見つけた盗撮物です」
上「っ…！」
照「学校内にとどまらず、学校外での姿も盗撮してるなんて…これただのストーカーですよ？」
上「ストーカー？人聞きの悪い」
照「何言ってんだアンタ。それに加えて、盗聴もしてましたよね」
上「っ！」
照「…これ、翔太の家から発見されたものです」
上「えっ、何で、これが…」
照「お話聞かせていただきました、あなたがこれと護身用のナイフを買ったというお店の店員さんから」
上「えっ…！」
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作者名：莎々 | 作成日時：2020年9月25日 1時
