Famiglia (ページ38)

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Ⅶ．ページ38

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数日後

あの日上松の取り調べを担当していた方に調書を見せてもらい

そして、ふっかと一緒にそいつの家に向かった

深「ここかぁ…」

照「てか9年間、家賃払ってたって事だよな」

深「でも教師辞めたんだろ？そのタイミングで」

照「あぁ」

深「…ヤバい職にでも手就けたのかな」

照「それか、」

深「それか？」

照「…いや何でもない」

深「はぁ？何だよ、気になるじゃん」

照「いや、その…」

実は上松以外に誰かがいるんじゃないかと考えてた

もし本当に盗聴器が仕掛けられてた場合、間違いなく犯行当日までそれを外すことは出来ない

しかしアイツは翔太の家族を殺した後、降りてきた翔太を連れてあの場所に行った

…いくらインターホンの履歴は消せても、盗聴器を外すまでの時間はなかったはず

それを考えると…そういう所の証拠を消そうと思ったら間違いなく共犯がいないと不可能だ

実際、殺害が起きてから発見されるまでに日付は越えてるわけだし、誰かが来て外すくらいの作業は出来るだろう

ただ、それに相応しいだけの人物が誰かなんて俺には分からない

それに手がかりになるような事は調書には書かれてなかったし、今ここで誰かに言えるほど断定は出来てないんだ

照「とりあえず、行こうぜ」

深「は？ちょっとマジ何なんだよ！」

納得のいってないふっかを無視し、上松が借りている部屋に向かった

照「ここか」

深「はい失礼しまーす」

照「えっ、あぁ、ピッキング…お前そんなの出来たっけ？笑」

深「実はね、ちょいちょいやってるんだ」

照「そのまま犯罪犯すなよ？」

深「しねぇわバカッ……よし、開いた」

照「…普通に大家さん呼ぶなりして良かったと思うんだけど？」

深「れっきとした単独行動なのに？」

照「…あぁ、そうでしたね」

深「よし、入るぞ」

部屋の雰囲気は特に異様さがあるわけでもなく、普通の一般男性の一人暮らしの部屋って感じ

照「パソコン…え、パスワードとか無しかよ」

深「意外と抜けてるんだな」

照「…まぁ、一回教えた場所忘れてる位だからな」

深「…何の話？」

照「昔の話」

深「あぁ、なるほど？」

パソコンの検索履歴や購入して出るレシートとか、とにかく証拠になりそうな物を手分けして探した

…しかし何も出てこない

どうでも良いところは抜けてるけど、こういう所はちゃんとしてるんだな

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