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照「当時もアイツここに隠れてたかもよ？」
翔「…えっ？」
照「玄関から普通に顔パスして入ってきて、油断したすきにやって、このモニターの履歴を消してここで翔太が来るの待ってた、かもよ？」
翔「顔パスって…なんだっけ」
照「んっ、えーっと…
あ、例えば、ピンポン鳴りました、ここに写ったのが康二でした。そしたら翔太どうする？」
翔「えっ、康二だから入れてあげる」
照「うん、そうだね。でも入ってきた瞬間、いきなりポケットからナイフを取り出して襲ってきた！」
翔「うわぁっ」
照「……これが、顔パス。知ってるからって油断禁物って事」
ただ説明するのもつまらないなぁって思った結果、最後だけちょっと実践的な感じにしたら
…なんか、変な気分になった
急だったから本気で驚いた様子の表情で、身長差によって生まれるその目線を近距離で受けたのが原因だろうか
…待って、なんでこんなモヤモヤしてんの？
翔「あぁ…なるほど」
照「多分、な」
翔「…たまたまだったのかな」
照「え？」
翔「俺ら家族仲良かったからさ、用が無かったら基本みんなここに居たんだよね」
照「へぇ、そうなんだ」
翔「だからあの日も俺だけ荷物まとめるって用があったから上がったけど、他はみんなずっとここにいた気がする」
照「…ちなみにさ、上に行ってから誰かが来たような気がしたとか、そういうのない？」
翔「いや…無かった気がする。ドア閉めてたはずだから、それでそれなりに音も遮断されてたはずだし」
照「う〜ん…そっかぁ」
翔「…あぁ、俺が誰かがその時間帯に来たことを証明できたら良かったんだ」
照「うん、そうだね。でもまぁ、アイツがそうやって入ったという確証はないし」
翔「そっか」
照「あとはもっと当時の資料とか見ないとなぁ……もう帰って大丈夫？」
翔「あ、うん、大丈夫」
照「よし、じゃあ戻って荷物家に上げたら、俺仕事行ってくるね」
翔「あっ…うん」
照「？……そうだ、せっかくだから連絡先、ついでに康二と蓮のも渡すよ」
翔「あ、ありがとう」
照「もしあれだったら康二に今日の晩飯何が良いとか頼んどきな、あいつ何でも作ってくれるから」
翔「ふふっ、分かった」
照「よし、じゃあ一回帰りますか」
というわけで、翔太の家を後にし、一度俺らの家に戻り、翔太の荷物を運び、俺は仕事場に向かった
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作者名：莎々 | 作成日時：2020年9月25日 1時
