�掘� ページ14
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調書を持って班長の元に行く
照「班長、確認お願いします」
「おっ……
こんな所で嘘つく被害者なんてそう居ないからな…これが全て事実だとすると…」
照「かなり面倒なことになると思います。誤捜査をした事になりますからね」
「…当時これを捜査した人の中には、上の位に立っている人も居るだろうからなぁ…どうしたものか」
照「班長、それなら全て俺が引き受けます」
「馬鹿かお前は。なんで将来有望なお前が、こんな所で躓かなきゃなんねぇんだ」
照「……嫌なんです」
「え？」
照「あっ、いや…俺は事実を曲げたままにはしたくないというか」
「フッ、相変わらず正義感の塊だな、お前は」
照「それしかないんで、俺が自分で誇れるとこ」
「分かった。ただし、無茶なことはするなよ？」
照「はいっ、
あ、あともう一つ、相談したいことが」
「なんだ？」
照「彼のことなんですけど…どうしましょう、この後」
「家に送ってあげたら良いんじゃないか？」
照「あまり帰りたくない、と本人も言っているので」
「……お前さ」
照「はい？」
「実は、自分の家に連れて行っても良いかなって思ってるだろ」
照「えっ、そ、そんなわけ無いじゃないですか！同居人だっているし」
「家族だろ？お前の立場も分かってるし、受け入れてくれるだろ」
照「でも、俺は…別に、」
「……痛いほど分かるんだろ？彼の気持ち」
照「っ！」
「そうなんだろ？」
照「…すみません、私情をはさめる立場じゃないって分かってるつもりなんですけど」
「気にすんな、普通にそう言った場所でお世話になるより、効果あるんじゃないか？」
照「そう、ですかね」
「じゃよろしく頼むぞ。てことで今日はもう帰って良いぞ」
照「えっ、いやまだやることあるし」
「良いんだよ！彼にずっとあの場所で待ってもらうのか？」
照「あっ、それは、」
「ほら、早くっ」
照「すみません、お先失礼します」
相談なんて言って、実際心の中ではこう言おうって決めてた部分は少しばかりあったのは間違いではない
さすが班長、読まれてたかぁ…
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作者名：莎々 | 作成日時：2020年9月25日 1時
