*第85話*冬の思い出 ページ37
それから、私の冬休みは変わった。
増田くんと過ごした時間は、私の心を軽くしてくれて…
なにより楽しかった。
なんで増田くんが私のこと…って、考えたくなったけど、
今はそんなこと考えるべきじゃないと思って、考えなかった。
最初はファミレスから始まって、ショッピングセンターや映画館、水族館にも行った。
特に冬休み最後に行った水族館は忘れられない思い出だ。
イルカショーでおおはしゃぎした私は増田くんに笑われるし、
私がペンギンに水をかけられたときには、
バーカ、なんていいながらハンカチを貸してくれた。
なのに私がふれあいコーナーでナマコを近づけたら…
『みてみて!冷たいよ〜気持ちいい』
「うぎゃあああああっ!」
『ほらほら、さわってみなって〜』
「マジでやめろ!」
『はははは!じゃあヒトデにするー?』
「ヒトデ近づけたらもう帰るからね」
突然暗いトーンで言い出す増田くん。
『えっ』
「いいよー近づけても」
増田くんって…
意外と黒いんだ…(笑)
『ア、アザラシ見に行きたいなぁー』
「あれ、ヒトデは?」
『…増田くんひどいっ(笑)』
「ははは」
気がつけば
もうあのひとのことなんて
忘れてた。
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きぃてご(プロフ) - ラッキーガールさん» ほんまですか!(笑)本当にありがとうございます!更新頑張ります! (2018年5月2日 19時) (レス) id: 1b3933b67a (このIDを非表示/違反報告)
ラッキーガール(プロフ) - ほんまにこの小説大好きです!!!更新ずっと待ってますww (2018年5月2日 16時) (レス) id: cad5106df9 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:きぃてご | 作成日時:2018年4月15日 22時