恋のカタチ#１ (ページ45)

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＊第44話＊お祭りデートの危機ページ45

あおい？

大丈夫、気づかれてない？

私の視界にはただただ鞄の中身がうつるだけで。

「あ」

あおいがそんな拍子抜けした声を出したそのとき。

「ああっ！Aじゃーん！
え、Aだよね！？」

「ほんとだ、久しぶり。」

はい。オワタ＼(^o^)／

私はすべてが終わったので顔を上げた。

『は、ハハハ。久しぶり…』

そこにはお分かりのとおり、バリバリ私服の手越くんと増田くんがいた。

「二人で来てるの？」

あおいは二人にそう問いかけた。

「うん」

「ほら、どーせまっすーも独り身だし！」

「いやお前もだろ」

増田くんは真顔でそう答えた。

「ね、せっかくだからさ、みんなでまわろーよ！」

と満面の笑みで言う手越くん。

はいはいでたでた。

こいつのことだから絶対いうと思った！

「…まーそれでいいんじゃね？」

ぎゃあああ！

増田くんまで何を言う！

あおい！

断って！断って！

「…いいよ？」

『は』

「そーこなくっちゃ！」

手越くんはルンルンで歩き出した。

そして、あおいが近づいてきて。

「あの状況で断れないでしょ。」

『そ、そーだけどさ』

「増田くんもいるからいいじゃん。
増田くんとデートってことで」

『増田くんカッコいいけど…』

あーあ。

ほんとにお祭りデートになっちゃったよ(泣)

ま、ポジティブに！

『あっ！あおい！かき氷だぁぁ！』

私は思わずいつもの癖で叫んだんだけど…

まずい、あの二人がいるの忘れてたー！

「俺もたべる！」

「じゃ私も」

「んー…じゃ俺も」

なんだ、みんなたべるんじゃん。

『んーつめたーっ！おいしー！』

近くのベンチに並んで座った私たち。

「甘いけど意外といけるね、」

私のとなりに座った増田くんはそういって笑った。

『甘いの苦手なの？』

「んー苦手ではないけど…」

『そっか。…じゃー何が好き？』

「餃子！」

『餃子…？そーなんだ(笑)』

「週１で食べるからね(笑)」

『えーっ！あはは』

って…そういえば手越くんと全然話してないや。