恋のカタチ#１

＊第35話＊勝利の女神は… ページ36

そして、放課後に至る。









「えっとーA。」


『あ、あおい』


「手伝おっか？」







心配そうにやってきたあおい。







その後ろには増田くんもいた。





「間に合う？俺らもやるよ？」


『…でも、この前も手伝ってもらったs』


「マジでぇぇぇ！？いいの！？」



私の言葉を書き消して、手越くんは大声を出した。




「やったねA。マジでありがと！」









この人…謙遜というか…遠慮とか一切ないよね。









でも増田くんもあおいもこういってくれてるんだし、素直に助けてもらう方がいいのかな？






『ありがと、あおいも、増田くんも』









さぁ！ここまでやったんだ私たちは！








勝利の女神よ、カモーン！









−一時間後−









−もう校門しまるわよー。早く出なさいね！−









私たちに微笑んだのは、勝利の女神ではなく…









事務の先生だった。






「マジかー」





そういって

増田くんはペンを置いて、背伸びをした。






「タイムアップだよA」



あおいは申し訳なさそうに笑った。







『みんなありがとね、ほんとに。
あと…なんかごめんね』


「まー悔しいけどさ、頑張ったからいーじゃん！とりあえずA、先生のとこ行こ。」


手越くんは席を立った。




『うん』




「じゃあ俺ら帰っとくね」


「また明日ね、A」








そういって私たち四人は別れた。

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