恋のカタチ#１ (ページ16)

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＊第15話＊女好きヤローページ16

－はい、じゃーいまから新しい委員会のペアで仕事内容などを確認すること。
後で自己紹介もやってもらうからなーっ！－

ちらりととなりを見ると、向こうも私が絶望的になってるのが分かるのか、話しかけてこない。

ていうか、この人何で私と一緒でうれしいの…？

あ、この人、まさかの女好きとか！

２年の頃まで存在知らなかったけど、

女癖悪かったんじゃ…

だから誰にでもこう接するのかも。

ほら、よくいるじゃん。

女の子はみーんな大好き、みたいな人。

絶対そうだ。

ふーん。

私はそんなチャラい女遊びにはのりませんからね！

「よぉし！A、やろーっ！」

と手越くんはプリントを手に取った。

「仕事内容はねー…てさ、A大丈夫？」

『大丈夫なわけないでしょ』

「大丈夫だって！広報超楽しいから。
ほら、カメラで写真も撮れるしっ！」

『そう…』

「んじゃーこのプリントに名前書いて？」

手越くんは私の前にプリントを差し出した。

「えっA、字ーめっちゃうまいね！
習字習ってたのっ？」

『うん…中学の時までだけど』

「へぇーっ！」

『あのさ…何でそんなテンション高いの？』

「えっだってさ、 Aとなれたんだもん！
うれしいに決まってるじゃん」

出た出た。

これ、私じゃなくても言うやつね。

チャラいチャラいっ！

最近分かったこと。

やっぱ人間顔じゃない。byA

でももうどーでもいいかも。

どうせ何週間かしたら、私になんて興味なくなるでしょ？

だからそれまで私は待つだけ。

もう、めんどくさいしフツーにしとこ。

「広報委員になりました！手越祐也です。」

『桜井Aです。』

何かちょっとポジティブになれた気がした。