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拾参 ページ18

正直、すごく辛かった。

せっかく百合が教えてくれてるのに、何日もかけなければ覚えられない自分が嫌だった。

なんで覚えられないんだ、なんで私はこんなにもめんどくさいのだろうか、と何度挫けそうになったことか。

でも、百合は一つも文句を言わずに覚えられるまで何日もかけて私に教えてくれた。

それでも私が落ち込むと、百合は必ずこう言う。



「Aは確かに覚えるのがすっごく遅い。でも、時間をかけて覚えたことはきちんとできてるし、私よりもずっと体が小さいのに私よりもずっと力が強い。これってすごいことなんだよ?」

「だからさ、そんなに落ち込まなくてもAは大丈夫。絶対にやれるよ」



何の根拠があって大丈夫と言えるのかは知らない。

でも、百合の大丈夫は私の救いだった。

百合が大丈夫と言えば、本当になんでも大丈夫な気がしてくる。

こんな風に、私は百合に助けられながら、鬼狩りになるための鍛錬を二人でコツコツと積んでいった。

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名無し5472号(プロフ) - 神や! そして宇隨さんお誕生日おめでとう!! (2019年10月31日 6時) (レス) id: 4ba81fc84d (このIDを非表示/違反報告)

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作成日時:2019年10月29日 2時

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