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赤葦「う…。」
『…だめ？』
上目遣い、ずる…。
赤葦「…いいよ、一緒に寝ようか。」
部屋の明かりを豆電球にして、2人でベッドにもぐりこんだ。
赤葦「…さっきの男、誰なの？」
『…中村さんっていうんだけど、私もよくわからない人なんだよね。』
赤葦「…A、告白されたんだろ。」
あそこまで彼女に執着心を持った男は初めて見た。
『う、うん…なんでなんだろ。しゃべったこともないのに。』
赤葦「可愛いからに決まってるよ。」
『も、もうからかわないで！！！///』
恥ずかしくなったのか、俺に背を向けるA。
背を向けていても耳が真っ赤なものだから、頭隠して尻隠さず状態だ。
『…ねえ京治。』
赤葦「なに？」
照れているかと思えば、こちらを向いて
『…好きだよ。これからも、ずっと。』
薄暗い部屋で、幸せそうな顔をして言うA。
その笑顔がたまらなくきれいで、可愛くて、俺の理性もどこかへ行きかけて
気づけばAを上から見下ろしていた。
赤葦「…Aのこと、大事にしたくて我慢してたけど、もう限界。」
『えっ、けい…』
赤葦「…嫌だったら、言って。」
そう言ってAの唇にそっと触れる。
すると、不意にAの白い細い腕が伸びてきて
『京治だから、してほしい…。』
俺の頬を撫でて、笑った。
俺の理性はもう全く残っていなかった。
ああ、本当にAは可愛くて、少しずるい。
赤葦「ごめん、やっぱり優しくできない…。」
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作者名：都こんぶ | 作成日時：2020年4月24日 22時
