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「はぁ はぁッ...父上っ、母上！！」
悲痛にも森に響くのは己の声、いきなり鬼に襲われたのだ
父は柱だが、刀を帯刀していなかったため私と母を逃がして森の中へ囮となった
母はもう一度父親のもとへ戻るといって私は森の茂みに隠される
「A、よく聞いてちょうだい。もし、私たちが戻ってこなかったとしても
絶対に後を追わないこと。大丈夫、必ず戻ってくるから。
でも、...本当にもし誰も戻ってこなければすぐに煉獄さんを頼りなさい助けになってくれるから」
「母上、いやです！いかないでください！私を一人にしないでください！」
駄々をこねる私を丸く収めて母は行ってしまう
その後ろ姿が目に焼き付いて何度も頭の中で繰り返される
.
いつまで経っても戻ってこない両親に、不安と恐怖で頭と身体を支配された
母に言われていた約束を破り、来た道を戻り始めた
「っ、ちちうえ、はは...うえっ...？
どこですか！？ いやだ、いやだッ...」
目の前に広がるのは残酷にも引きちぎられた肉片
涙で視界がぼやけ、我慢できず隣で嘔吐をする
それを両親だと認識するのに時間はかからなかった
「なんで、どうして...っ」
明日には屋敷へと戻ってまたいつも通りの日を過ごせると思っていた
そんな儚い願いは一生叶えられなくなってしまったのだ
「お前は、この両親の子供か」
「！？」
背後に現れた男性に気づかずいきなり右腕を切られる
「ぁあ！！いたい、いたい！！！ ッッ....いたいっ」
想像を絶する痛みに何も考えられない
きっと両親のように殺されると容易に判断できた
だが、次気づいた時には引きちぎられた腕は元に戻り
両目を灯すのは紅眼
生えていなかった牙が生え
二度と陽の下を歩けない鬼になってしまっていた
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暁(プロフ) - 架星さん» オリジナルフラグ、本当に申し訳ないです。指摘して下さってありがとうございます！！今後も頑張っていきます！ (2019年12月2日 22時) (
レス) id: fb2248bbfd (このIDを非表示/違反報告)
架星 - オリジナルフラグ外し忘れていますよ〜！ あと高評価しました！これからも頑張ってください！ (2019年12月1日 23時) (レス) id: d8e9a8e7ea (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：暁 | 作成日時：2019年12月1日 22時
