♢_192__________ ページ43
♢YOU
佐「照早く(笑)」
亮「照が行けば丸く収まる(笑)」
深「行っちゃえ照(笑)」
そう言ってふっかさんが
ひーくんの背中を叩いたら、
腰を抱かれて引き寄せられた。
「え？本気？」
照「だってみんな見たいんだって(笑)」
「え、ちょっと、恥ずかしいっ...」
恥ずかしいからやめてって
言おうとしたはずだったのに。
頭に手を回されて、しっかり唇が重なった。
というか...塞がれた、かな？
深「なげーよ(笑)」
ふっかさんの声でやっと離れてくれたけど
全身が熱くなるくらい恥ずかしかった。笑
照「顔赤いよ(笑)」
「それはひーくんも(笑)」
こうして素敵な会は幕を閉じた。
翌日朝1番で役所に婚姻届を提出しに行った。
平日だったから2人とも有休を取った。
ちなみに保証人の欄は、
翔太とふっかさんにお願いした。
『おめでとうございます』
「「ありがとうございます」」
こうして私たちは晴れて夫婦になった。
入籍のお祝いに、ちょっと早めに
高級なランチを食べに行った。
照「岩本さんになった気分はどうですか？笑」
「うん、まだわかんないかな(笑)」
これから色んなものの改姓手続きが待ってるから、
そこで実感してくるのかな？
照「そうだよな(笑)」
「ひーくんこそ、
私が奥さんになった気分はどうですか？笑」
照「最高だよ？笑」
「ふふっ(笑)」
照「笑ってるけど、Aちゃんも
それくらいのこと言って欲しかったなー笑」
「うん、そうだね、ごめん(笑)」
お昼からシャンパンで乾杯して、
いいスタートを切れたかな。
ご飯も食べ終わって、
ひーくんの提案で近くの大きな公園を
散歩することになった。
私たち夫婦なんだなーって
しみじみしながら歩いてたら、
ちょうど噴水の前でひーくんが立ち止まった。
「どうしたの？」
照「遅くなっちゃったけど」
そう言ってひーくんが片膝をつき始めて、
周りの人たちもこっちを見てる。
平日の昼間とはいえ...
そこそこ人通りもあったから。
照「Aちゃん、
俺と結婚してくれてありがとう。
これから...2人で楽しく暮らしていこう」
「え、いつの間に...」
指輪はそのうち買いに行こうって、
他のことでバタバタしてて後回しだったんだけど、
ひーくんが今まさにドラマのワンシーンみたいに
差し出してきたのは俗に言う婚約指輪と、
結婚指輪が並んでる小さな箱。
照「手貸して？」
「あ、うん...」
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作者名：のらんせ | 作成日時：2022年9月8日 18時
